今週のお題「卒業したいもの」について書きます。
二年前、見た光景にクソほど湧いた面白さととクソほど湧いた自分へのつまらなさに脳を破壊された。
駅のホームで、ほどけた靴ひもに目もくれずにベンチに座っていると女子高生
二人組が私から一人分距離を離し、ベンチに座った。一人はThe日本人、もう一人はT
heヨーロッパ人という顔立ちだった。交換留学生か、と中々見ない光景に目を奪われたとかはなく、私は自主的に二人を見ていた。そういう趣味である。ジロジロと人間を見ることは、やはりよくないため卒業したい。
本題に入る前にお題を達成してしまった。これは、予想外だ。
とりあえず、叫んでお茶を濁そうと思う。
キェェェェェぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーぇえええええええええええぇええええぇぇぇぇぇぇぇぇええええぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
キえぇ!!!!!!!!!!!キえぇ!!!!!!!!!キィィィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!
キっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
嘘のようだが、この叫び声は実際に外からたった今聞こえたものである。八時ごろに窓を全開にしておくと、バイクに乗った男の叫び声が遠くから聞こえることがある。
おそらく、近所に警察が隠れて待機している、いわゆるネズミ捕りスポットがあるためだろう。あれは、度胸試しなのだ。
知るかそんなの。耳の穴に食べかす詰め込んでやろうか。とうもろこしの。
不意に、日本人の方が話し始めた。
「さっきさ、マジ大変だったくない?」
次の瞬間、私は鳥肌を立て「ヒィーーーーー⁉」という言葉を必死に抑え込んだ。
ヨーロッパ人の方が、女医のように激しく相槌を打ち
「それな!ホントに!ホントまっっっっじで!!!!!」
ハチャメチャに流ちょうな日本語で話し始めたのだ。
「私こんな見た目してるから外国人的には話しかけやすいと思うよ。私だって旅行中に日本人見たら安心するし」
「安心って、見た目完璧外人の癖に」
へらへらしながら決めた。
「それな~!!!」
色白で凹凸のハッキリとした顔から出される日本語へのギャップ。それは、日本語を話すはずがないという先入観により面白さを激しく増幅させ、ヤバいほどヤバくなった。
しかし、先入観を根底に人を見てしまった。己はつまらない人間なんだと知ったショックはクソデカく、面白さとショックにイヤーッ!っと脳天をイッパツ!
私は、反省と共に脳ミソがサヨナラ!しないよう頑張った。
「てかさ、英語の予習した?」
「するわけないじゃん。わかんないし。まぁ、この見た目ですけど!」
『ギャハハハハハハ!!!』
「アバーッ!」
なんたる光のアオハルめいた光景!残念無念!ニンジャでない凡の脳ミソには耐えられない衝撃だった。
「サヨナラ!」爆発四散!ナムアミダブツ!
卒業したいもの
話の脱線。少し聞きかじった程度の知識を使うこと。人に先入観をもつこと。お茶を濁すこと。勢いでブログを開設したり、サブスクを契約したりすること。Spotifyは意外と高いという事実をすぐに忘れること。